Go の slice で重複を除外する

はじめに

最近 Go を勉強している。

slice を扱う際に重複を除いて処理したい場合どうすれば良いのかとふと思ったのでやってみた。PHP でいうところの array_unique メソッドみたいなやつ。

[]string の場合

まずは、シンプルに以下のような slice に対して行う。“a” と “c” が 2 回ずつ入っているので、これらを除外したい。

strSlice := []string{"a", "b", "c", "d", "a", "c"}

以下のような関数を書いてみた。

func uniqueSlice(s []string) (r []string) {
    fmt.Printf("%v\n---> Start loop\n", s) // For debug
	set := make(map[string]bool)
	for i, v := range s {
		fmt.Println(i)  // For debug
		if set[v] {
			fmt.Printf("already set: %s\n", v)
		} else {
			set[v] = true
			r = append(r, v)
		}
	}
	fmt.Printf("--> End loop\n%v\n", set) // For debug
	fmt.Printf("%v\n", r)
	return
}

コード全文はこちら

確認のため fmt パッケージを使って無駄に出力させていたり、わざと冗長に書いている部分もあったりするが、これを実行すると以下のようになる。

# output
[a b c d a c]
---> Start loop
0
1
2
3
4
already set: a
5
already set: c
---> End loop
map[a:true b:true c:true d:true]
[a b c d]

重複して出現する “a” と “c” を除外できた。

キーが string、バリューが bool の map を使って出現確認をしている訳だが、if mapValName[keyName] {} とすっきり書くことができる。map にセットされているキーがもう一度出現する際は、既に true となるためスキップされる。

[]int の場合

uniqueSlice の引数と返り値、map のキーを int にしてあげれば同じように実現できる。やり方は同じなので、コードの解説は省略する。

コード全文はこちら

[]int にも []stringにも同時に対応する

その次にやりたくなることとしては、slice の型に依らず同じことが実現したくなるのではないだろうか。

Go では全ての型と互換性を持っている interface{} 型というのがある。引数で interface{} として受け取り、関数内部で型アサーションをすることで []int, []string といった型に依らないように実装できそうだったのやってみた!

func uniqueSlice(i interface{}) (r []interface{}) {
	switch s := i.(type) {
	case []int:
		set := make(map[int]bool)
		for _, v := range s {
			if !set[v] {
				set[v] = true
				r = append(r, v)
			}

		}
	case []string:
		set := make(map[string]bool)
		for _, v := range s {
			if !set[v] {
				set[v] = true
				r = append(r, v)
			}
		}
	default:
		fmt.Println("type is not allowed") // 雑に
	}
	return
}

コード全文はこちら

やってみたはいいが case 文の中身の処理がほぼ同じで残念な感じになってしまった。なんとなくこうなることは分かっていたが…。

個人的には case 文が増えていくよりは、それぞれの関数を作る方がまだマシなじゃないかなーと思う。

まとめ

Go における slice の重複削除についてまとめてみた。 もっとこういうやり方があるよという方がいたら下のツイートボタンからコメントしていただけると大変嬉しい。

Go のお作法についてはまだまだキャッチアップする必要がありそう。

参考

A Tour of Go
A Tour of Go favicon go-tour-jp.appspot.com
Go言語 - 空インターフェースと型アサーション - 覚えたら書く
Go言語には、全ての型と互換性を持っているinterface{}型(空インターフェース)というものが存在しています。 たとえば以下のように、interface{}で宣言した変数にはどんな型の値でも代入可能です var obj interface{} obj = 123 // int obj = "str" // string obj = []string{"linux", "windows", "android"} // slice obj = make(chan string) // channel obj = func(val int) string { return fmt.Sprint…
Go言語 - 空インターフェースと型アサーション - 覚えたら書く favicon blog.y-yuki.net
Go言語 - 空インターフェースと型アサーション - 覚えたら書く